第40回学術大会の演題募集を開始しました。
第40回学術大会演題募集開始について
例年より大変遅くなってしまいご心配をおかけしました。本日からウェブ上で第40回学術大会の演題募集を開始します。
郵送に関してはもうしばらくお待ちください。
こちらからの記載に沿って、ふるってご応募ください。
大会長あいさつ
大会長 太田裕一(静岡大学)
このたび一般社団法人日本集団精神療法学会第40回学術大会(JAGP40)大会長を務めることになりました太田裕一(静岡大学)です。本学会は1983年に主として精神科医療領域でのグループサイコセラピーやグループワークを中心に設立され、ワークショップなど実践に力点を置きながら、研修システムの整備に取り組み、2016年には一般社団法人化されました。その間、精神科病院、デイケア、一般病院、大学、小中高等学校、司法・産業領域、生活の場などで幅広く実践が行われるようになりました。伝統的なコミュニティや家族機能が低下し、安心していられる居場所を失った人々が増えつつあり、民族、性的指向、貧富の差などさまざまな階層の間に分断や憎しみが生じつつある現在、グループを用いた心理療法的、心理教育的手法はますますその重要性を高めていると思います。
記念すべき第40回大会においては、多職種が対等な立場で参加するこの学会のもつ力をさらに多くの人々に共有してもらうことを目的として、「次世代と共有するグループの多様性」をテーマに、2023年3月18日(土)、19日(日)の両日(およびプレコングレス3月17日(金))、ウインクあいち(名古屋市)において大会を開催する運びとなりました。今大会では、特別講演として国際日本文化研究センター研究部教授の大塚英志さんに「『みんな』でまんがを作ることの意味」と題してまんが家養成教育の中でのグループの力を生かした実践について語っていただきます。また、大会企画ワークショップ、シンポジウムでもウクライナなどで続く戦争などグループの負の力動について考え、いかに多様性を踏まえて私達が自分とアイデンティティの異なる人々と共存できるかについて考えたいと思います。