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リレーコラム「グループと私」No.12

グループと私

山﨑 愛実

「グループと私」を考えると、グループはずっと身近にあって、常に何かしらのグループに所属してきたなと思います。習い事、学校のクラス、部活など…。子どもの頃を振り返ると、グループで喋ったり、一緒に帰ったり、遊びに行ったり、グループは楽しかった思い出もたくさんあります。しかし、だんだんと、楽しいだけではなく、グループの中で苦しい体験をすることもあり、グループが苦手になっていってしまったように思います。もともと自分の意見を言うのはあまり得意ではないですが、グループになると緊張して、より自分の意見が言えなくなっていました。そんな、グループが苦手になっている私でしたが、大学院を修了し、非常勤で入職した病院で、自分の出勤する曜日に、外来の患者さんを対象にした集団精神療法をやっていました。次のクールからグループのコ・コンダクターをやらないかというお話があり、グループは自分自身が苦手だし、集団精神療法も分かっていないしどうしようと不安がありましたが、コンダクターの先輩に「最初は患者さんのつもりで参加していいよ」と言っていただき、グループに初めて参加するメンバーと同じ気持ちで、参加をさせていただきました。これが私の集団精神療法との出会いでした。グループに抵抗はありましたが、スタッフとしてグループを運営していくために、勉強しなきゃと思い、秋の研修会(入門コース)に参加しました。勉強はもちろんですが、こころで感じて、体験することが大事なんだと感じました。初めて参加したプレコングレスの体験グループは、とても緊張しました。ドアが閉められると逃げられないと感じ、息苦しさを感じました。でも言葉を発したら、少し気持ちが楽になることに気づきました。また、考えずにまず思ったこと感じたことを言葉にしてみるということができないことに気づきました。メンバーのしんどい体験を聞いて、自分も苦しくなりました。自分もそのメンバーに声をかけたい、でも何て言ったらいいんだろう…と、ぐるぐるぐるぐる考えて、何も言えずに時間が終わってしまい、モヤモヤが残りました。体験グループは、色々と心が動き、色々なことを感じて、それを言葉にしようとして、嫌な自分とも向き合って、自分の治療でもあると感じました。2か月に1回、栃木県のグループサイコセラピー研究会に参加をさせていただく中で、グループへの抵抗が少しずつ薄れてグループに慣れていくことができたように思います。また、今は、グループに対してネガティブな気持ちだけでなく、昔感じた、グループの一体感、あたたかさや楽しさなどが、蘇ってくるような感覚になることもあります。参加し続けていたら、もしかしたらグループがまた楽しいと思えるようになるかもしれない。そんな期待も感じて、今後もグループに参加し続けたいと思っています。入職した頃からやっていた集団精神療法は開催が難しくなってしまったのですが、少し形を変えて、他の職種のスタッフの協力も得て、この4月からまた新たなグループとして、開始することができるようになりました。グループを運営していく中で、グループが始まる前には予想していなかったことがグループの中で起きたり、他のメンバーとのかかわりを通して少しずつ変わっていく患者さんを見て、グループの力やグループの面白さを感じています。これからもグループを体験し、勉強し、運営し、グループとともに歩んでいけたらと思っています。

日本集団精神療法学会公式HPコラム 2026年8月

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